ぢゃんブログ
ちょこっと日常の手助け
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便利さを手放したら暮らしが楽になった話

序章:「便利なのに、なぜか苦しい」

朝、起きてスマートフォンのアラームを止める。
SNSの通知がいくつも並び、オンラインショッピングのおすすめが流れ、アプリの更新通知に目を通す。
気づけば、まだ布団の中なのにすでに頭の中はいっぱい。

「便利」なはずの社会で、どうしてこんなに疲れているんだろう。

24時間つながる便利さ、ワンタップで手に入る快適さ。
けれどその裏で、私たちは「常に何かを管理しなければ」というプレッシャーを背負っている。
便利になればなるほど、何かを「うまく使いこなす力」が求められる――そんな時代に生きているのだ。

日中は曇り空

第1章:便利さの弊害 ― 「いつも時間に追われる」感覚

便利という言葉には、「効率がいい」イメージがつきまとう。
でも実際には、効率化が進むほど、逆にスピードを求められる場面も増えている。

1. スマート化した家事のストレス

・ロボット掃除機が掃除をしてくれる。
 でも、床にものを置いてあると動けない。毎回、片付ける時間が必要。
・食洗機がある。
 けれど、対応していない器具や素材があり、結局手洗いも必要。
・洗濯乾燥機で一気に仕上げる。
 だけど「しわ」や「静電気」の問題で、アイロン掛けが発生する。

――便利な家電が、「完璧に活用できない自分」を責める要因になっていたことに気づく。

2. オンライン生活の「つながり疲れ」

・仕事の連絡、家族の連絡、友人とのやり取り。
 すべてスマホひとつでできる。
 便利なはずなのに、気づけば通知音のたびに肩がこわばる。

常に反応を求められる生活は、脳に休む隙を与えない。
「つながること」が気軽になった分、「断ること」「間を置くこと」が難しくなった。


第2章:「手放す」とは「諦める」ことではない

ある時、私はある一冊の本に出会った。
そこには「便利を減らすと、思考の余白が増える」と書かれていた。

半信半疑だったが、試してみようと思った。
「便利さを手放す」と聞くと、やや極端に聞こえるかもしれない。
でもそれは、「必要最低限の中で我慢して暮らす」という意味ではない。

むしろ、「自分にとって本当に心地よい手間」を見つける作業だった。


第3章:私が手放した「便利なもの」

1. スマートフォンの多機能化

アプリを減らした。
SNSを削除し、通知を止める。
使うのは通話・LINE・天気・メモ・地図だけ。

最初は「不便」で仕方なかった。
でも数日経つと、頭の中が静かになった。
誰かに「リアクションしなきゃ」と焦ることがなくなり、
目の前の時間を味わえるようになった。

2. キッチンから調理家電を減らす

電気圧力鍋やブレンダーをいったん手放し、
「包丁と鍋だけ」でできる料理を中心にした。

不思議なことに、作業そのものが瞑想のようになっていった。
玉ねぎを刻む音、湯気の立ち上がり、木べらの感触。
「作業する時間」が「生きる時間」に変わった感覚だった。

3. オンラインサービスの整理

サブスクを見直した。
動画配信・オンラインストレージ・音楽アプリ――
「惰性で使っているもの」をやめたら、月々の支出も心も軽くなった。

便利さを捨てるというより、「選択肢を減らした」だけ。
それが、思考と生活の自由度を上げた。


第4章:「不便」の中で見えてきた豊かさ

1. 手間をかける喜び

「面倒くさい」作業の中に、なぜか満足感がある。

朝、コーヒー豆を挽く。ドリップの時間が心を落ち着ける。
靴を磨く時間が、気持ちのリセットになる。
便利を追い求めていた頃には見落としていた、
「小さな幸福」との再会だった。

2. 家事が「完了」ではなく「営み」になる

家事を効率化しようとしていた頃は、
「終わらせること」が目的になっていた。

けれど今は、
洗濯を干す、料理をする、床を拭く――どれも、
暮らしを整えるリズムの一部だと感じられる。

終わらせるものではなく、「繰り返して味わうもの」として、
日常が優しくなっていった。


第5章:心の変化 ― スマートではなく「スロー」に暮らす

手放してみて感じたのは、
「便利」は時間を節約してくれるけれど、
「不便」は心を豊かにしてくれるということ。

・時間に追われなくなった
・買い物の衝動が減った
・「ないもの」を嘆かなくなった
・人との比較が減った

一見、何かを失ったように見えて、
実際は「自分のペース」という大切なものを取り戻していた。


第6章:便利さとの「ちょうど良い距離」を探す

全部の便利を否定する必要はない。
むしろ、うまく付き合うことが大切だ。

私が意識している3つのルール

  1. 便利を「目的」ではなく「補助」として使う
     便利アイテムは「生きやすくするため」のツール。
     それ自体が目的にならないように。
  2. 手を動かす時間を必ず残す
     自分の感覚や五感を使う時間を減らさない。
  3. 更新しすぎない
     効率化アプリや新家電は、「アップデートの手間」も含めて考える。

こうして暮らしをチューニングしていくと、
「便利だけど、心が荒れる」状況を避け、
「不便だけど、心が満ちる」バランスが見えてくる。


第7章:手放したら生まれた「余白の時間」

便利さを減らすと、
やるべきことが減るわけではないけれど、
心の焦りが確実に減る。

その余白でできること――
・布団の中で、静かに季節の音を聞く
・手書きの日記をつける
・料理を一品多く丁寧に仕込む
・古い写真を整理する

これらはどれも、「利益」や「成果」にはならない。
けれど、人生を豊かにしてくれる時間だ。


第8章:それでも便利さが恋しくなる時

もちろん、「やっぱり便利が恋しい」と思う瞬間もある。
疲れていて料理をしたくない日、
動画を見ながらだらけたい日――。

そんな時は、無理に我慢しない。
「今は便利に頼ってもいい」と自分を許す。

便利さを“敵”にするのではなく、
必要な時に“味方”にできる柔軟さが、
本当のラクさにつながるのだと思う。


終章:不便は、心のリセットボタン

便利さに囲まれた現代で、
あえて「不便」を受け入れることは、
自分を見つめ直す一番シンプルな方法かもしれない。

「買わない」「使わない」「急がない」。
その小さな選択の積み重ねが、
生きることの実感を取り戻してくれる。

暮らしの“楽”とは、「何もせずに快適でいること」ではなく、
「丁寧に過ごすことが心地よい」と感じられる状態。
その答えは、私たち一人ひとりの中にある。


Q&A:読者からよくある質問

Q1. 不便利にするのって、結局ストレスじゃないですか?
A. 最初はそう感じます。けれど、「少しの不便」に慣れてくると、それが安心感に変わります。ストレスが減るタイミングは、“完璧を求める気持ち”が緩んだ時です。

Q2. 家族が便利を手放すことに反対します。どうしたら?
A. 無理に押しつけず、自分の範囲から始めるのがコツです。自分が穏やかに変わると、周囲も自然と「やってみようかな」という空気になります。

Q3. 職場では便利を使わざるを得ません。どう折り合いをつけたら?
A. 公の場では“効率”、私生活では“余白”を意識して切り替えましょう。プライベートの「不便タイム」が、仕事の疲れを癒す時間になります。

Q4. どこまで手放せばいいかわかりません。
A. 不安を感じない範囲まで、で大丈夫です。“手放したら息がしやすくなるかどうか”が一番の目安です。

Q5. 不便に慣れたら、便利が怖くなりませんか?
A. そんな時こそ、自分がどんな暮らしを望んでいるか見直すチャンスです。便利も不便も「選べる状態」でいられることが、本当の自由です。